蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

蟻の菜園 ‐アントガーデン‐

(114)
著者柚月裕子
発行日2019-06-14
出版社角川文庫
『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。婚活サイトで知り合った複数の男性が亡くなっていたのだ。美貌の冬香に関心を抱いたライターの由美が事件を追うと、冬香の意外な過去と素顔が明らかになり……

草むらの粒子(30代・男性)

フリーライター由美と協力者である新聞記者片芝のコンビネーションが良い味を出している物語でした。バラバラのパズルのピースが次第にハマっていき真相がわかる全体のストーリー性がとても気に入り、最後の最後まで飽きずに読むことができました。幸せになるはずだったのに有り余る時間が人生を狂わせてしまうシーンは大変悲しいものでした。

涼乃(40代・女性)

どんな理由があろうとも犯罪を許してはならない。許した瞬間、世の中は犯罪者だらけになってしまいます。ですが、冬香という人物を知れば知るほど、彼女だけが悪かったのか?という疑問にかられました。
この作品は、児童虐待の深刻さを顕著に表していたと思います。彼女達を追い詰めたのは、社会の冷たさだったのではないか、彼女達だけを責められないのではないかと思いました。

LP
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