慈雨
著者 | 柚月裕子 |
発行日 | 2016-10-26 |
出版社 | 集英社 |
mayu(40代・女性)
殺人事件が起きたので推理やミステリー要素が強いお話なのかなと思ったら、主人公が過去の過ちや後悔と向き合うしっかりとした人間ドラマでした。
重苦しいだけではなく、巡礼の旅や夫婦の愛など心温まる雰囲気も伝わってきて、最初から最後まで飽きず、すごく読みやすかったです。
読み終わった後、自分も真っすぐに生きたいと思わせてくれました。読んで良かったです。
彩名(40代・女性)
ミステリー作品というと、大抵は犯人が誰なのかということがメインのように感じます。
ですが、この作品は人間の内面にスポットライトを当てているのだと感じます。
主人公の神場は、おそらく16年前の事件を忘れることなく生きてきたのでしょう。
妻と四国巡礼をしている時の何気ない会話が、本当はどんなことを考えているのかと想像させてくれました。
そして、娘の夫になるかもしれない緒方への複雑な接し方などがとてもリアルで、読んでいるうちに自分もその場にいるような気さえ持たせてくれます。
冤罪を暴いてしまうかもしれない。
でも、真犯人を許してはおけないという葛藤もまた、人間の弱さや強さを感じさせてくれました。
たろきち(40代・男性)
読んでいて非常に感動させられるシーンが多いので息つく間もなく読み漁ってしまいました。
女流作家でありながら男性作家に負けないぐらい力強さのある作品だと思います。
「人間の価値とは何なのか」について深く考えさせられる作品だと思います。
ライト(40代・男性)
四国八十八ヶ所巡礼と幼女殺害事件発生から事件の解決していく同時進行のストーリー展開。
情景描写や人物の心情についてうまく描かれていて人間の根源の罪と赦しを考えさせられました。
ラストは印象深く繊細に描かれていました。読み始めて一気に読んでしまいました。
硯(20代・女性)
お遍路巡りとともに半生を振り返りながら、過去や現在の事件について思いを巡らせていくところが面白かったです。
家族関係の問題もありながら、お遍路の途中で出会った人達とのエピソードも交えつつ、主人公が自己を見つめ直していく過程も楽しく読めました。
まい(30代・女性)
心理描写がとても繊細で、登場人物に感情移入しながら読み進められたのですぐに読み終わりました。
とてもしっかりとした話の筋があり、ミステリーですが人情物語な部分が大きく、最後の方は涙なしでは読む事が出来ませんでした。大好きな作品です。
2016-10-26
集英社
2019-09-21
角川文庫
2019-11-07
文春文庫
2020-03-24
角川文庫
孤狼の血
2020-09-24
中公文庫
2020-03-27
角川文庫
孤狼の血
2018-10-10
幻冬舎文庫
2018-06-15
角川文庫
佐方貞人
2017-02-15
講談社
2019-06-14
角川文庫
2018-08-24
角川文庫
佐方貞人
2017-04-12
祥伝社文庫
2018-07-24
角川文庫
佐方貞人
2018-03-07
徳間書店
2017-08-25
角川文庫
孤狼の血
2019-04-20
角川文庫
佐方貞人
柚月裕子のおすすめ文庫本
臨床真理
臨床心理士・佐久間美帆が担当した青年・藤木司は、人の感情が色でわかる「共感覚」を持っていた……。美帆は友人の警察官と共に、少女の死の真相に迫る! 著者のすべてが詰まった鮮烈なデビュー作!
発行日 | 2019-09-21 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
あしたの君へ
裁判所職員採用試験に合格し、家裁調査官に採用された望月大地。
だが、採用されてから任官するまでの二年間――養成課程研修のあいだ、修習生は家庭調査官補・通称“カンポちゃん”と呼ばれる。
試験に合格した二人の同期とともに、九州の県庁所在地にある福森家裁に配属された大地は、当初は関係書類の記載や整理を主に行っていたが、今回、はじめて実際の少年事件を扱うことになっていた。
窃盗を犯した少女。ストーカー事案で逮捕された高校生。一見幸せそうに見えた夫婦。親権を争う父と母のどちらに着いていっていいのかわからない少年。
心を開かない相談者たちを相手に、彼は真実に辿り着き、手を差し伸べることができるのか――。
彼らの未来のため、悩み、成長する「カンポちゃん」の物語。
発行日 | 2019-11-07 |
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出版社 | 文春文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
凶犬の眼
映画化「孤狼の血」シリーズ、待望の最新刊!
捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。
警察vsヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。
発行日 | 2020-03-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
盤上の向日葵
さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ?
発行日 | 2020-09-24 |
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出版社 | 中公文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
暴虎の牙
広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結!
発行日 | 2020-03-27 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
ウツボカズラの甘い息
家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。
発行日 | 2018-10-10 |
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出版社 | 幻冬舎文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
最後の証人
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……
発行日 | 2018-06-15 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
不祥事で弁護士資格を剥奪された上水流涼子は、IQ140 の貴山をアシスタントに、探偵エージェントを運営。「未来が見える」という人物に経営判断を委ねる二代目社長、賭け将棋で必勝を期すヤクザ……。明晰な頭脳と美貌を武器に、怪人物がらみの「あり得ない」依頼を解決に導くのだが――。美貌の元弁護士が、知略をめぐらす鮮烈ミステリー!
発行日 | 2017-02-15 |
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出版社 | 講談社 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ!
結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。婚活サイトで知り合った複数の男性が亡くなっていたのだ。美貌の冬香に関心を抱いたライターの由美が事件を追うと、冬香の意外な過去と素顔が明らかになり……
発行日 | 2019-06-14 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の死命
郵便物紛失事件の謎に迫る「心を掬う」、検事の矜持を描いた「死命を賭ける」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第3弾。
発行日 | 2018-08-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
パレートの誤算
市役所で生活保護受給者のケアの担当になった聡美。不安を抱く彼女を励ましてくれた先輩の山川が殺された。優秀な先輩の知られざる一面が見えてきたとき、新たな惨劇が…。生活保護の闇に迫る、社会派ミステリー。
発行日 | 2017-04-12 |
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出版社 | 祥伝社文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の本懐
連続放火事件に隠された真実を追究する「樹を見る」、東京地検特捜部を舞台にした「拳を握る」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第2弾。第15回大藪春彦賞受賞。
発行日 | 2018-07-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
朽ちないサクラ
米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された――。県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。
発行日 | 2018-03-07 |
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出版社 | 徳間書店 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
孤狼の血
常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――
発行日 | 2017-08-25 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の信義
映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。
孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー!
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……
発行日 | 2019-04-20 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |