検事の信義

検事の信義

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著者柚月裕子
発行日2019-04-20
出版社角川文庫
映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。 孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー! 任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……

サラダ油(30代・男性)

佐方検事のゆるぎない信義で罪が裁かれる様はとても緊張感溢れかっこよさにも溢れています。そして認知症の母親を殺害した男の話は特に悲しさでいっぱいになり涙なしで読むことはできませんでした。善人の強さと弱さにも感動いたしました。

絵理子(40代・女性)

正義とは悪とはなんなのかという、そんな当たり前のことを改めて考えさせてくれる作品です。佐方が時おり呟く事実と真実は違うという言葉の意味は、最初はわかりませんでした。ですが、加害者の内面を知っていくうちに、その言葉の重みを知りました。
佐方は、決して自分の信念を曲げません。だからこそ、時には苦渋の決断をすることも必要なのだということが伝わってきます。

金鵄(30代・男性)

弁護士・検察官モノがもともと好きで、そのジャンルに精通している知人から勧められたのがきっかけで読み始めました。
佐方貞人という人物が持つ魅力は我々が心の奥底で持っている大切にしたい信念と合致し、それを恐れずに発揮し続ける佐方に尊敬と一種の羨ましさを持ちながらも惹かれていく自分になぜか心地よくなってしまいます。
正義という難題に深く潜って辿り着こうとする過程はミステリー小説以上の緊張感と醍醐味に溢れていて、読み始めるとページを捲る手が止まりません。

ともこ(30代・女性)

検事主体の作品の面白さとして、謎解きの面白さと、登場人物の心理描写の面白さに感激できました。大事なものを守ると言う信念の元で活動する信念が伝わってくるものでありましたので、それを十分に作品として実感することができました。

LP
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