孤狼の血
著者 | 柚月裕子 |
発行日 | 2017-08-25 |
出版社 | 角川文庫 |
花まり(40代・女性)
昭和のにおいと男くささがプンプンしてくる小説でした。
でもそうしたにおいが鼻につくことなく読んでいて心地がいいと感じられたのは作者の文章の上手さにつきると思います。
はじめはこんな世界観を書いたのが女性ということに驚きましたが、男の世界に惚れ込んでいる女性作家だからこそここまで書けたのかなと納得するようになりました。
ごぼう(30代・男性)
人物の描写が秀逸で物語に引き込まれるように読み漁ってしまいました。
広島の町をモデルにした小説で、数年後になりますが、実際の町の感じを味わいに広島にも訪問しました。
モデルになった町も含め、いくつかの町を訪れ、今なお残る昭和の面影に何とも言えない味わいを感じました。
映画化もされましたので、映画も見に行きました。
金鵄(30代・男性)
東映が作った映画も文句なしに面白いですが、原作の孤狼の血を読むとより深い情念や大上という人間の機微が理解でき、単なる警察・ヤクザ小説を超えた「孤狼の血」という良作の面白さに驚嘆します。
漂う昭和の情景や空気感、大上と日岡の関係性と徐々に出来上がる信頼関係、秀逸なストーリーと気骨のあるヤクザたちの群像劇はこの小説ならではだと思います。
あっきー(40代・女性)
映画の原作を読んでみたく購入したのがきっかけです。
こういうのに、男も女も関係ないと思ってはおり
読んでいる私も女性なのですが、ハードボイルドというか、男の世界が書かれている作品なので
まさか、女性が書かれていると思っていなく、びっくりしました。
今は、この人自身に興味が出てきており、テレビとかに出てきてくれれば面白いのにと思っています。
seitaro(60代・男性)
昭和63年の広島を舞台に展開されるヤクザ小説ですが、県警のマル暴刑事・ガミさんと新人刑事・日岡の二人を軸にストーリーが展開されます。
悪徳刑事の半面、或る種の正義感を持ち合わせたガミさんの何とも言えない人間的な魅力でぐいぐい読ませてくれる傑作だと思いました。
まみ(40代・女性)
女性が書いた作品とは思えない迫力のあるストーリーです。
暴力団の抗争シーンや、ヤクザとの癒着を噂されている刑事のスピード感のある描写は、
最後まで飽きさせません。ヤクザと警察、一体どちらが悪なのか分からなくなるところも
リアリティがとても良かったです。
rin(40代・男性)
中々、今時ない感じの物語でした、昔の話しですが、感じさせないリアル感が面白い、色々昔の実際にあった事件が、混ざり合っているのは分かりますが、それ以上に話の流れが面白いのでそのまま第二章も読んでしまいました。
たむの(40代・男性)
柚月さんの作品はどうしても主人公が常に明るい、または完全な正義という固定概念を持っていました。
しかしながら、この作品の中では主人公が「必要悪」を認識している刑事。ハードボイルド刑事小説ではないのですが、他とは異なる面白さがあります。
TAN(30代・男性)
一昔前の警察とヤクザを描いたハードボイルド作品。主人公は下品で粗野であるがやさしさとどこか寂しさもあわせもつ。
仲間からは煙たがられる存在であるが魅力的な男である。登場人物も一人一人あくが強い。まさに大人のための娯楽作品でしょう。
DJANGO(40代・男性)
凶暴なヤクザをさらに上回る凶暴な刑事、大上とその相棒となった新人刑事、日岡の目を通して「広島ヤクザと警察」の睨み合いと馴れ合いが独特なタッチで描かれ、良い意味で女性作家らしからぬ筆致が壮絶な世界を堪能させてくれる。
さおり(30代・男性)
私が、孤狼の血を読ませて頂きその作品の世界に惹かれた内容としましては、女性作家でありながら凄い!と思えた内容としましては、男性作家の方が書かれたかのようなミステリアスな内容に惹かれる形となりました。
男性作家の方が書かれたかのようなスリリングな内容に加えまして、女性らしさを感じさせない暴力団の業界用語や口調等がリアルに伝わる作品に凄く感激できました。
ジャック(30代・男性)
極道系の作品は初めて読んだのですが、すごく面白かったです。女性が書いた物とは思えないほどディープな世界観でした。活字なのに物凄く迫力が伝わって、ハラハラドキドキしながら読みました。広島弁がかっこよく、男臭さを感じるストーリーでした。
2017-08-25
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