パレートの誤算
著者 | 柚月裕子 |
発行日 | 2017-04-12 |
出版社 | 祥伝社文庫 |
シュージ(40代・男性)
貧困ビジネスを主題に置いた作品。自分には縁のない話と思って読み始めたけど、ストーリーが進んでいくうちに自分自身のことかと考えるくらい心を抉られました。
命の大切さ。強いものが弱いものを食い物にする。それに抗う主人公。想像していなかった結末でしたが読後感のいい物語に仕上がっています。
突然乗った油(30代・男性)
作者である柚月さんはヤクザを描いている方が生き生きとしているのではないか?と疑いたくなる作品の一つです。
最後まで聡美と小野寺のそれぞれの葛藤がありながらも前向きに対象者に向き合っていく姿は言葉に表すことができない感動を覚えます。間違いなく柚月さんの傑作の一つと言える本です。
金鵄(30代・男性)
「生活保護」をメインテーマにした本作は社会的問題を孕んだ骨太なミステリーで、人間やお役所仕事、善と悪、人権など多岐に渡る問題提起が全編にわたって強烈に胸を打つ読み応えのある良作です。
仕事に熱心で正義感のある山川という人間の死をきっかけに、複雑な利権が交錯する物語とそれを具体化する柚月さんの繊細でダイナミックな筆力に素直に驚かされます。
ゆづき(40代・男性)
ケースワーカーという市役所でもさまざまな問題がある部署で働くことになった若手公務員が主人公。
ケースワーカーとして、職場の先輩や生活保護受給者などの色んな関係性に向き合っていくストーリーです。制度や社会福祉の限界と仕事のやりがいを考えながら向き合っていく姿は、読んでいて感心させられるものでした。
tamacoo(50代・女性)
受給者、ケースワーカー(公務員)、政治家、ヤクザなど生活保護に関わる面々を、それぞれの立場から繊細なタッチで描きだした小説で、一種のミステリー作品としても楽しめました。
アリ社会と同じように、人間社会も一定数の人間は怠け癖が一生治らない、という思いも抱かせてくれました。
クリボー(30代・男性)
昨今の社会問題に触れた作品でとても興味深かったです。ケースワーカーの仕事内容や大変さを知ることができました。伏線が所々にあり、読み進めていくのが面白かったです。重めのテーマでしたが、最後は心温まる結末だったので良かったです。
後藤の誤答(30代・男性)
リアリティを感じる設定や描写、終始ドキドキしながら楽しんで読むことができました。単純に物語としても面白く、続きが気になり、没入感も高い作品です。生活保護という身近かつ語りにくいものをテーマとしている所も、非常に興味深いところです。
2017-04-12
祥伝社文庫
2018-03-07
徳間書店
2016-10-26
集英社
2019-11-07
文春文庫
2019-06-14
角川文庫
2019-04-20
角川文庫
佐方貞人
2018-10-10
幻冬舎文庫
2020-03-24
角川文庫
孤狼の血
2017-08-25
角川文庫
孤狼の血
2018-07-24
角川文庫
佐方貞人
2017-02-15
講談社
2020-09-24
中公文庫
2020-03-27
角川文庫
孤狼の血
2018-06-15
角川文庫
佐方貞人
2018-08-24
角川文庫
佐方貞人
2019-09-21
角川文庫
柚月裕子のおすすめ文庫本
朽ちないサクラ
米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された――。県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。
発行日 | 2018-03-07 |
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出版社 | 徳間書店 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
慈雨
警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。
発行日 | 2016-10-26 |
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出版社 | 集英社 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
あしたの君へ
裁判所職員採用試験に合格し、家裁調査官に採用された望月大地。
だが、採用されてから任官するまでの二年間――養成課程研修のあいだ、修習生は家庭調査官補・通称“カンポちゃん”と呼ばれる。
試験に合格した二人の同期とともに、九州の県庁所在地にある福森家裁に配属された大地は、当初は関係書類の記載や整理を主に行っていたが、今回、はじめて実際の少年事件を扱うことになっていた。
窃盗を犯した少女。ストーカー事案で逮捕された高校生。一見幸せそうに見えた夫婦。親権を争う父と母のどちらに着いていっていいのかわからない少年。
心を開かない相談者たちを相手に、彼は真実に辿り着き、手を差し伸べることができるのか――。
彼らの未来のため、悩み、成長する「カンポちゃん」の物語。
発行日 | 2019-11-07 |
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出版社 | 文春文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ!
結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。婚活サイトで知り合った複数の男性が亡くなっていたのだ。美貌の冬香に関心を抱いたライターの由美が事件を追うと、冬香の意外な過去と素顔が明らかになり……
発行日 | 2019-06-14 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の信義
映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。
孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー!
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……
発行日 | 2019-04-20 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
ウツボカズラの甘い息
家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。
発行日 | 2018-10-10 |
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出版社 | 幻冬舎文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
凶犬の眼
映画化「孤狼の血」シリーズ、待望の最新刊!
捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。
警察vsヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。
発行日 | 2020-03-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
孤狼の血
常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――
発行日 | 2017-08-25 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の本懐
連続放火事件に隠された真実を追究する「樹を見る」、東京地検特捜部を舞台にした「拳を握る」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第2弾。第15回大藪春彦賞受賞。
発行日 | 2018-07-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
不祥事で弁護士資格を剥奪された上水流涼子は、IQ140 の貴山をアシスタントに、探偵エージェントを運営。「未来が見える」という人物に経営判断を委ねる二代目社長、賭け将棋で必勝を期すヤクザ……。明晰な頭脳と美貌を武器に、怪人物がらみの「あり得ない」依頼を解決に導くのだが――。美貌の元弁護士が、知略をめぐらす鮮烈ミステリー!
発行日 | 2017-02-15 |
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出版社 | 講談社 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
盤上の向日葵
さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ?
発行日 | 2020-09-24 |
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出版社 | 中公文庫 |
シリーズ | - |
柚月裕子のおすすめ文庫本
暴虎の牙
広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結!
発行日 | 2020-03-27 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 孤狼の血 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
最後の証人
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……
発行日 | 2018-06-15 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
検事の死命
郵便物紛失事件の謎に迫る「心を掬う」、検事の矜持を描いた「死命を賭ける」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第3弾。
発行日 | 2018-08-24 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | 佐方貞人 |
柚月裕子のおすすめ文庫本
臨床真理
臨床心理士・佐久間美帆が担当した青年・藤木司は、人の感情が色でわかる「共感覚」を持っていた……。美帆は友人の警察官と共に、少女の死の真相に迫る! 著者のすべてが詰まった鮮烈なデビュー作!
発行日 | 2019-09-21 |
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出版社 | 角川文庫 |
シリーズ | - |